小樽市高島 成田 学さん(41歳・漁業歴23年) インタビュー

漁師の道一筋。獲れたときの喜びは格別。

 成田学さんは、小樽高島で3代にわたり漁業を営む家庭に生まれました。小さい頃から魚の匂いのなかで育ったという成田さんは、漁師以外の職業は考えたことがなかったと言います。小さい頃から釣りが好きで、地元の学校卒業後は家業に従事しました。
 成田さんが取り扱う魚種の代表的なものに「シャコ」があります。シャコは、4月から6月に獲れる春シャコと、10月から12月に獲れる秋シャコの年に2回の漁期があります。
 朝6時、夜明けとともに成田さんと弟の広幸さんを乗せた船が漁場へと進みます。シャコ漁は「刺し網」と呼ばれる漁法で行われます。あらかじめ海底に仕掛けておいた網に、時化(しけ)の後などに海底のどろの中にいたシャコが顔を出すと網に引っかかるという仕掛けの漁法です。もがけばもがくほどシャコが網にからみつき、多いときには1日に5000匹も水揚げされます。
 11月のシャコ漁まっさかりの番屋を訪ねると、水揚げされたシャコの網はずしや塩ゆでの作業に大勢の人が忙しそうに働いていました。シャコは、カギという道具を使い1匹1匹ていねいにそして素早く網から外されます。鮮度が命のシャコは、外されたらすぐに雄と雌に分けられ、煮だった大釜のなかに入れ塩ゆでされます。このときの塩加減にも長年のノウハウがあり、塩加減ひとつでシャコの味が変わるそうで、まさにシャコのおいしさを引き出す決め手と言えます。
 シャコをはずした後の絡んだ網をほどきながら「最近獲れる量が増えてきたさ」と嬉しそうに語る成田さん。成田さんの1年は、2回のシャコ漁のほか、ニシン、タコ、アワビ、ウニ、ナマコなど。時化で漁ができない日が続いても必ず浜には出向き、「盆と正月しか休まない」大変な仕事であっても、たくさん獲れた時の喜びは格別と言います。小樽高島の漁師4代目の姿が今日も浜にありました。

成田学さん(手前)と弟の広幸さん。

<シャコ漁>


シャコがかかった網を巻き上げる。


シャコを網から外す作業。傷つけないようすばやく外す。


雄と雌に分けお湯の煮だった大釜のなかに。


透明だったシャコにみるみる色がつく。

成田 学さん プロフィール

昭和49年小樽市高島の漁業を営む家に生まれる。学校卒業後家業を手伝い、祖父、父とともに漁業に従事する。現在は4代目として活躍中。